合同礼拝

“4人の友だち~マルコによる福音書2章1節~12節”

今日の合同礼拝でのお話です。子どもたちはお話しする教師の目をじっとみて話を聞いていました。その姿からもこの1年の一人ひとりの成長を感じました。

一人のおじさんがいました。その人は、手足が不自由でお話しすることもできませんでした。けれど、そのおじさんには4人の親切な友だちがいました。毎日、おじさんのお世話を交代でしていました。

ある日、近くに町にイエス様がくることを知りました。イエス様はどんな病気の人でも治してくださると聞いていました。4人の友だちは何とかしておじさんをイエス様のところへ連れて行こうと考えました。

そして、板の上におじさんを乗せて、一人ずつ端をもって運ぶことを考えました。ようやく町に着くと、今度はイエス様のいる家は人があふれかえっていました。そこで、4人はまた考えました。そして、家の外側の階段をあがり、屋根に穴をあけてその穴からイエス様の前におじさんが寝ている板を下ろしたのです。

人々は驚きました。けれどイエス様だけは4人のお友だちの親切な気持ちがお分かりになっていました。イエス様はおじさんのために祈りを捧げてくださいました。

そして、おじさんは手も足も動かせるようになり、お話もできるようになったのです。

友だちをイエス様のところへ連れて行くために一生懸命に工夫したり、力を出したりすることをイエス様はとても喜んでくださるのです。

園では、一人ではなくたくさんの友だちがいます。自分のことが優先してしまうことは当たり前のことです。年齢は関係ありません。しかし、この幼稚園という小さな社会で相手を知り、相手を思うことを子どもたちは学んでいくのです。