新入園児保護者会

今日の午後は来年度入園保護者の皆様とお話しする時を持ちました。様々な不安もあると思います。4月までに何かしないといけない。ではなくて4月までのお子様との時間を大切に過ごしてくださいね。

 幼稚園では毎日朝の礼拝をして一日が始まります。先日、お休みした子どもがいました。お祈りの中で「○○ちゃんが早くよくなりますように」とお祈りしてくれる子どもたちの姿がありました。だれが言ったわけではありません、神様に心からお祈りしてくれたのです。そのお祈りから、周りの子どもたちもその子の優しさに気付きます。また、その子自身も、お休みしている子が幼稚園に来たときに喜びとともに神様に感謝する気持ちをもつことでしょう。

また、自由あそびにおいては異年齢児との関わりも多く見られます。年少さん同士でぶつかりあいがあるとお兄さん、お姉さんが聞いてくれます。お兄さん、お姉さんから言われると自然と「うん」とうなずく姿があります。その経験からひとりではなく受け入れてくれること、支えてくれることを感じていくことができます。

お家の方と離れて初めて大きな社会に出るのが幼稚園です。その先輩たちが幼稚園にはたくさんいます。泣きたい気持ちや不安なきもちは大人以上にわかってくれることでしょう。ですので、安心して先輩たちへお預けください。

最後に、皆と同じでなくていいんです。というメッセージを保護者の皆様に送りたいと思います。ついつい、周りと比べてしまうことがあります。成長を期待すればするほどその思いも強くなっていくことでしょう。けれど、それは子どもたちの思いではなくて、大人の理想や強い思いです。幼稚園の3年間はお子様のペースでお子様の歩幅で成長していくことが大切な時です。抱っこしてといったらお兄ちゃん、お姉ちゃんでしょ。ではなく、たくさん抱きしめてあげてください。できないと言えば、できるでしょ。やってみてごらん。ではなく、一緒に取り組んであげてください。甘えは幼児期にしかできないとても大切なコミュニケーションのひとつです。甘えすぎで・・・ということはありません。

甘えることと甘やかすことは違います。愛情を知った分だけ、愛情を与えることのできる人間に成長していきます。

私たち保育者も幼稚園の3年間(2年間・1年間)でお子様の成長に何が一番良いのかということを保護者の皆様とお話していきたいと思います。よろしくお願いいたします。