保護者全体会

今日は、保護者全体会が行なわれました。始まる前に少しお話をさせていただきました。全てではありませんが、以下のようなお話をさせていただきました。少しでも、ご理解いただけましたら幸いです。

いよいよ進級・進学の年となりました。実際に3学期は44日、45日の登園日しかありません。週にすると9週です。それぞれがまた新しい環境のなかでのスタートになりますね。

年長さんは行く小学校も決まり、ランドセルが届き子どもたちも小学生になることに気持ちがぐんと向いているかもしれません。

年長さんは区立の小学校へ向かう子、私立の小学校へ向かう子、様々であると思います。今まで様々な場面で、幼稚園は受験を良い!とも悪い!とも言いません。ご家庭の考えを大切にしてください。ということを伝えさせていただいています。今年度も受験に取り組んだご家庭もあったこと、年少さん、年中さんのなかにも今現在受験をお考えのご家庭、これから考えるご家庭もあると思います。

今日、突然、なぜこのようなお話をしているかと言うと、受験が近づくとお休みすることも多くなってきます。そこで連絡ノートを頂くのですが、ここ2年くらい、そこにはたいてい「私用のためお休みします。」と書かれています。「小学校見学のためお休みします」「受験のためお休みします」という表現ではなくなってきているのは、もしかすると【幼稚園は受験はしないほうがよい、よくない!】と思っている。と思っていらっしゃるのではないか?と思ったわけです。

勘違いをしていただきたくなく、再度幼稚園の思いをお伝えしたいと思いました。

結論から言うと、初めにお伝えしたように、「受験はぜひしてください!」「受験はできたらしない方がいい!」どちらでもありません。

子どもたちのことを考えて、将来のことを考えてあげることを大切にしてほしい。です。もちろん、この子は〇〇のような環境に行くことで力が発揮できるだろうな。安心して過ごせるだろうな。もっと成長が見られるだろうな。ということはあります。その場が、私立の小学校であったり、区立の小学校であったりするのです。

では、何を心にとめておいていただきたいかと言うと、そこに向かっていく(受験当日を迎えるまで)には時間を必要とします。教室に通う時間も多くなるでしょう。子どもたちは当然、お父さんやお母さんが言うことを一番に信じて力いっぱい頑張ります。それがいいこと。喜ぶことと思うからです。

その頑張りに、大人の考えだけを求めずに、その過程には気持ちが爆発することも幼稚園では開放的になることもあり、その時にはそれをどうこうしようと思うのではなくて、受け止め、親は我慢してあげてください。心のバランスをしっかりとってあげてください。ということをお伝えしたいのです。あれもこれも成長してほしい。という思いは我慢ですよ。ということなのです。そこを大切にしてほしいと願っています。

ですので、これからは連絡ノートには「今日は受験のためお休みします。」と自信をもって書いてください!!

私たちは子どもたちにも、保護者の皆さまにも全力で寄り添っていきます。全力でともに考えていきます。全力ですべてを受け止めていきます。そのことを心にとめていただければ嬉しく思います。

子どもたちは幼稚園の3年間で自分とは違う友だちの存在を知り、関わりを知っていきます。しかしそれはすぐに深まっていくわけではありません。そこまでには何度も何度もぶつかり合いや離れることを経験していきます。そこで子どもたちも嫌な思いをすることもあります。当然親も嫌な思いになることがあります。しかし、喜びもあるから頑張ろうとするのです。その繰り返しです。それができるということを喜びに思っていくことを大切にしていきましょう。

3学期は気持ちの深まりが大切です。是非そのことを覚えて関わりを深めていきましょう。

いつもお伝えしていますが、1+1が2ということを教えるのではなく、ひとりひとりが2人になれば力を合わせることができる大切さを伝えていくことができる3学期としていきましょう。