先生!中学校受かったよ!

卒園式が2日後に迫った今日。

卒園生が訪ねてきてくれました。6年生になった女の子です。

以前、幼稚園にお手伝いに来てくれたこともありましたが、久しぶりに会うとやはり出てくるのは幼稚園のときの彼女の姿でありました。

手を出すと、ギュッと握手をしてくれました。

そして、「せんせい。〇〇中学校に行くことになったよ。」と伝えてくれました。伝えに来てくれたことが何よりも嬉しく思いました。

その後は、小学校のお話などをしましたが、そのなかで「せんせい。泥団子見せて!」という言葉。一挙にその時の光景が蘇ってきました。幼稚園時代のAちゃんは、泥団子に一生懸命でした。ともに作っていく中で、私が教師となり3年目に作った泥団子を見る時がありました。その時に「せんせい。12歳のお団子持ってるんだよ。」と話し、ともに手にし、さらにAちゃんの泥団子への気持ちが深くなっていきました。(ここで見せるか見せないかはとても難しいところなのです。なぜなら、そのことがきっかけでやめてしまうこともあるからです。しかし、この時のAちゃんには見せることで広がりや深まりが進んでいくと判断しました。)

そのお団子のことをAちゃんは今でも覚えてくれていたのです。「だってK先生。お団子作りの名人じゃん!」そして、その日以来久しぶりに泥団子を持ってきました。「まだあったー!」その時のAちゃんの表情は幼稚園のときそのままでした。

こんなとき、つくづくこの仕事に就いてよかったー。と思わされ、また元気をたくさんもらいます。

明後日卒園する子どもたちはどのような思い出を持ってこの園を卒園していくのでしょうか。一人ひとりの思いをそれぞれの場所で大切にして欲しいと願います。