1学期が終了し、1週間が経ちました。暑い日が続いていますが、皆さん元気に過ごしていますか?家庭で過ごす時間が多くなると自然と怒ることも多くなっていることでしょう。
『怒りっぽくなっているのは“心の蓄え”が不足している証拠です』ということについて述べた先生の言葉を抜粋して紹介します。
子どもに対して感情的に怒ってしまうお母さんは非常に多いようです。「子どもなんだから、これくらしかできない。」と分かっていてもついイライラしてしまって、怒りのコントロールができなくなっているのです。いらいらするのはなぜでしょう?
私たちの日常には、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」の二つが常にあるものです。多くの人は、仕事や家事などの「やらなくてはならないこと」をできるだけ早く終わらせて、趣味だとか、休息だとか、自分の好きなことをする時間を使いたいと思っています。なのに、「やらなくてはならないこと」のために時間がなくなって、やりたいことができなくなったり、できなくなりそうになったとき、人は苛立ちを感じるのです。それは皆同じです。ただ、その苛立ちの表し方が問題なのです。
イライラが爆発してしまうのは「心の蓄え」がないのです。心の蓄えとは何でしょう?それは「いい人間関係」のことです。現代社会は、人間関係が年々希薄になってきてしまいました。それが、人々の心のイライラや不安の根底にあるのだと思っています。
子育てとは、子どもとの人間関係を築いていくということです。人間関係を深く、密に培っていく力のある人は、子どもとの関係づくりも上手なものです。たった一人でも、いっしょにいて心が穏やかでいられる人、相性のいい人がいれば、それで十分なのです。決して、親しい人が多ければいいということではありません。
早速、心の蓄えをしてみましょう。自分の好きなことを一人ではなく、誰かと行ってみましょう。そうすると、少しずつ蓄えが増えていくことでしょう。すると、子どもの失敗や、行動の遅さが気にならなくなってくるのです。幼くて稚拙な行動が、なんともかわいらしく見えてきます。そんなお母さんに見られた子どもたちも、素晴らしい笑顔を見せてくれるでしょう。
さあ、夏休みはまだまだ続いていきます。「早く幼稚園始まってほしいなぁー。」と思っているお母さんたち。日常で、分かっていても上手くいかないことのほうが多いと思います。それで良いんです。ちょっとしたときに色々な言葉を耳にし「そうだな。」と思うことが大切ですからね。夏休みの子どもたちの行動はすべて2学期以降の成長に繋がっていきますからね。また、お話できることを楽しみにしています。