保護者全体会

今日は保護者全体会の時をありがとうございました。この3学期もどうぞよろしくお願いいたします。

行事を説明するとあっという間に終わってしまいそうになります。けれど、ついつい先にいってしまう気持ちをおさえながら一つひとつ大切に過ごしていきましょう。

今日ご紹介した本の一つです。

“過剰にほめること過剰に叱ることは同じこと”                                                朝日新聞・社会部記者(当時)の塩倉裕さんがまとめた「引きこもる若者たち」という本の中に、近所でも評判の恵まれた家庭で育てられてきた母親が、小さいころから成績が良くて、おけいこごともして、人にあこがれられる大学に入り、立派な人と結婚した。そうして、生まれた子どもを虐待してしまいます。

 その母親は「私は自分の母の愛情を感じたことがない。だから、生まれたわが子への愛情のそそぎ方がわからない」と言います。賢くて、やればできるタイプだった、母親は、自分がどういう行動をとると親が悲しみ、怒り、どうするとほめてくれるということを、うんと小さいころからわかってしまった。

 そして、親が喜んでくれること、悲しまないことを心がけて生きてきたそうです。その結果、勉強もおけいこもできる子になりました。周りから見ると、“素晴らしい子育て”に見えたのでしょうが、本人は「親の愛情を感じたことがない」のです。

 この親の場合は、子どもが自分の思い通りのことをしてくれたときには、過剰にほめたのでしょう。そして、思い通りにならなかったときに、うんと叱った。このように「過剰にほめる」のと「過剰に叱る」のは同じことで、反対のことではありません。                                               私が望むような子になってほしいとは、誰しも思うこと。しかし、その程度や内容が大切なのです。親の自己愛情な感情に合わせて、ほめたり叱ったりしては、子どもがかわいそうです。なんでも単純にほめればいいというわけではないことがわかりますね。【ほめる・叱るがうまくいかないときに読む本より】