いよいよ2月を迎えますね。そして、就学・進学に向けて気持ちが向いていく時でもあります。とはいうものの気持ちが向いてしまうのは、子どもたちよりも保護者の皆さまではないでしょうか。ここは気をつけなければいけません。
子どもたちは不安を感じていなくても親の一言で急に不安になることはあります。
子どもたちの不安は様々ですが、親は親の関心をひきたくて怖いと言っていたり、嫌だと言っていたりするのではないか。そのことを全て聞いていたら甘やかすだけになるのではないか。このように思うこともあるのではないでしょうか。結論から言うと心配ご無用です。
たとえ、そうだとしてもその時感じた“甘えたい”という気持ちは満たしてほしいのです。子どもたちの基本的な欲求です。
例えば、Aくん3歳が幼稚園に入園し、と同時に妹のBちゃんが生まれました。両親にとっては何よりも嬉しいことの連続です。しかし、Aくんにとっては不安でいっぱいの慣れない生活の始まりです。
当然、「おとうさん、だっこして!こわい、こわい。」と駄々をこねます。
ここが分かれ道です。
お父さんは「もうお兄ちゃんになったんだから大丈夫!」なのか「そうか。そうか。じゃあ、今日はお父さんと一緒に寝ようね!」なのかです。
どちらがAくんの気持ちが落ち着き、不安が和らぐのでしょうか。
これから、不安な姿を見せる子どもたちの姿が見られることもあるでしょう。そこで何をすることが気持ちを満たすことに繋がっていくのか。ここを考えてあげましょう。
私たち保育者も一人ひとりの日々の変化をしっかり感じながら保育にあたっていきたいと思います。個人面談もありますが、1年間の締めくくり、また新たな年度の始まりに向けてともに考えさせてください。