今日もゆっくりとした時間が幼稚園では流れていました。
昨日のこと。年少さんのAくんが「Kせんせい。だいこんはひとつにしないといけないんだってー。」と一言。「そうなんだー。」と言ったと同時に「いまなんと言った?(心の声です)」と顔を見合わせてしまいました。そうなんです。ちょうど、一箇所から2~3の顔を見せている大根の葉を間引き(そのなかで一番成長しているものを残して、あとはとる作業。)する時期だったのです。
Aくんは毎日畑のことを気にしてくれています。興味をもっていつもお手伝いをしてくれます。
きっと「ようちえんでだいこんがあるんだよ。」「そうなんだね。はっぱをひとつにするとよいだいこんができるんだよ。」そんな会話があったのかもしれないですね。
私が子どもたちに伝えると当たり前のように思っていたことを、子どもから教えてもらえるとは本当に嬉しく、感動しました。そして、新たに私の中にこれから大切にしていかなければいけないと思った子どもの姿でした。
心が動いているときは、子どもたちはどんどん吸収していきます。きっと、Aくんのなかではこれからどのようになっていくのかも広がっていることと思います。
今日の自由あそび中。Aくんと、年中さんで間引きをしました。これからの姿が本当に楽しみです。
子どもたちには必ず、ひとりひとりに心動くものがあります。それは一つとは限りません。そんなひとりひとりの動きにしっかり目を向けながら保育を行っていきたいと思っています。