本日は、今年度最後の保護者全体会が行なわれました。
その中でお話させていただいたことをもう一度書かせていただきます。
さて、2017年度も残すところ2週間あまりとなりました。お祝い会を終え、この1年間の子どもたちの成長を感じていただくことができたと思っています。
初めて園生活をスタートした年少さんは、教師との友だちとの関わりに喜びをもつ姿に変わりました。お互いへの要求が強く出ている今は今後の年中さんでより深まっていくことでしょう。人のことが気になってしまう様子もお祝い会の中でも見られたのではないでしょうか。自然な姿です。年中さんになると自我も育ち、よりパワフルになります。そのことを悪いと思わずに成長として受け止めてあげてくださいね。
保護者のみなさまも子どもたち同様に初めての幼稚園での生活であったと思います。そんな中での幼稚園への理解とご協力に心より感謝いたします。この1年の経験をこれから新たに幼稚園生活をスタートしようとしている新入園児の保護者の方へぜひ支えとしてお伝えいただければ嬉しく思います。
年中さんは、グループや友だちとならできる。そんな姿があります。ですので、ひとりでの時との差が大きいです。それが悪いわけではありません、大切な気持ちです。今回のお祝い会での練習でもチームワークの良さを一番感じることができた姿でした。そして、見ていても分かるように恥ずかしいという気持ちがあるなかでよい表現であったと思います。
また、一人ではなく、友だちとならば強く表現できる姿。良いことも悪いこともです。気持ちが大きくなると言葉も行動も積極的になっていきます。自己表現することは大切なことです。とはいえ、度が過ぎるのはよくありません。年長に向かっていく中でここにしっかり向き合って残りの日々を過ごしていきたいと思います。
保護者の皆様にはバザーなどで積極的に中心になっていただけたことに心より感謝いたします。
年長さんは、幼稚園をさよならするんだ。という気持ちが全体的に感じられています。今のところ全体の雰囲気は期待の方が強く感じられます。今の年長さんは、聞き返すと、自分なりの考えを伝え、行動にうつすことができます。クラスの中では自然と深まっていますが、ちょっとクラスの枠から外れた時に、受け入れられなかったりする様子が見られます。団結力があることはよいことですが、自分たちが年長として、年少さんや年中さんにどのような関わり方をすることがよいのか。前に行くことだけでなく、時に引くことも必要です。そこを中心に3学期は特に力を入れて歩んできました。
23人がそれぞれの道に向かおうとしている今、周りへの気持ちにより意識が向くよう歩んでいきたいと思います。
また、ひとりで何かを任されて自分で行っていくということもクラスの中で深めています。ひとりでのお当番を経験しています。自分で判断する経験を通して、自信をより深めて小学校へと歩みをつなげてほしいと思っています。
子どもたちはこれから大人が言わなくても、自然と卒園・小学校へと気持ちを向けていきます。そこで私たちができること。それはじっくり見守る。ということです。ここからは小学校に向けて何かを身につけたりする必要はありません。今までの積み重ねをもう一度振り返って行きましょう。そのことが何よりも子どもたちの安心、頑張りにつながっていきます。
私たちも、卒園までの取り組みでは新しいことを求めず、今のこの子どもたちの力がどのようにしていくことで発揮されるかということを第一に保育にあたっていきたいと思っています。
保護者のみなさまも残りの日々を思うと寂しさを感じることもありますが、今までの成長を噛み締める時間とすることで喜び合える時としてください。
最後に、今年度もまだ終わったわけではありませんが、大きな事故や怪我なく過ごせたことに心より感謝いたします。そして、多くのご理解とご協力に心より感謝いたします。残る日々も、保護者の皆様自身が喜びを持ち、楽しむことを大切に子どもたちの前に立っていくことを願い、年度末の挨拶といたします。