11月も1週間が過ぎましたね。来年度の入園児も決まり、来年度に向けての歩みも進めていきます。
さて、保護者の皆さまはお子さまの成長に何を大切にしていますか?しますか?
何かができるようになることですか。落ち着いて座れるようになることですか。挨拶ができるようになることですか。
子どもたちは、幼稚園という集団生活において、すでに頑張っているのです。そこに何を求めることがよいのでしょうか。何を大切にすることがよいのでしょうか。
幼稚園で楽しく過ごすために、お家で何かを教えたりしていますか?だとしたら反対ですね。幼稚園で頑張っているのですから、お家では思い通りにいくことがたくさんあっていい。と思います。それを甘えやわがままとは思わずに!です。
大人でも窮屈に過ごした後は思い切り羽を伸ばしたいですよね。それと同じです。子どもたちにとってそれができる場所が家庭なのです。
よく個性を伸ばすことがよい!と言われますが。伸ばすには力が必要です。そして伸ばすということはさらに上にいくということになります。そう考えてしまうと、伸ばすために色々なことを与えたりします。結果、できることは増えるかもしれませんが、それが子どもたちの喜びにつながるかと言ったら少し違うかもしれませんね。増えることで喜ぶのは保護者の方かもしれません。その姿を見て、子どもたちはさらに頑張っていくのです。
一見それでいいではないか!と思うかもしれません。しかし、伸ばすことよりも、個性を大切にする。ということに念頭を置くとどうでしょうか。なんとなくゆっくり見守っていくことができる。と思いませんか。大切にする。ということは“変えない”ということです。そこを「それでいいんだよ。それがあなたのいいところだよね。」という言葉がどれだけ子どもたちの自信や喜びにつながっていくのでしょうか。
私たちは、そんな保育者でありたいと思っています。比べたり、できるようになることではなく、ひとり一人の持っている力を“それでいいんだよ!”と安心し、広がっていくことを願っています。大切にしていく上で、ひとり一人に必要なこと、大切にしたいことをたくさん共有させていただきたいと思います。
明日は、みなで合同礼拝を行います。みなで集まることが当たり前ではなく、違うひとり一人が集められ、ともに神さまのお話を聞くことに喜びを感じることのできる時間を過ごしていきたいと思います。