午前保育、時間が経つのはあっという間ですね。今日は、遊具洗いを行いました。
使ってきたおもちゃに「ありがとう」の気持ちをもって洗いました。子どもたちにはそれぞれのお気に入りのものがあります。大切なことですね。
さて、先日こんなことがありました。
お弁当も残り数回になったある日、年長さんは好きな場所で食べることになりました。いつもの場所、ちゅうりっぷさん、たんぽぽさん、園庭。
4つの場所に分かれていただきました。それぞれの場所で、いただきますをしました。
いつもと違うのはひとつ。食べ終わったら静かに待つ(いつもは絵本を読んだり、お腹を休めます。)ことです。
外には10人くらいの子どもたち。
食べ終わる子どもが多くなる中で、少しずつ子どもたちに動きが・・・。
砂を触りシートの外側に向かって投げている姿。シートの上に立ってじゃんけんをし飛び跳ねている姿。
いつもなら・・・「いまはだめだよ。」という言葉があったでしょう。しかし、外で食べる解放感や嬉しい気持ちの方が勝ってしまいました。その気持ちも分からないでもありません。
が、そこは状況にしっかり向き合うことに気づくことは大切、「なにしてるの!もうお部屋に戻ってこなくていい。」の一言で現実に戻った子どもたち。(ちょっとしたことでは1回でここまで言うことはありませんよ。)
そこから必死に行ってしまったことに向き合います。涙になる様子、自分はやってないと思う様子、ただただ固まっている様子。様々でした。
「わたしは、やってないよ。」「いや、〇〇ちゃんだってやってたじゃないか!」そんな言葉も飛び交いながら、少しずつ自分だけではなく、みんなで行ってしまったことに気持ちが向き始めます。
「ぼくたちがやってしまったんだからしかたないよ。ゆるしてもらえるかな・・・。」「ぼくたちがわるかったんだから・・・。」
最後には、「たべおわってつまらなかったからあそんじゃった。」その一言から、でもそれはだめだった。ということに向かっていきます。
「食べ終わって、ごちそうさままで時間があって、今日は絵本もないし、そうなってしまうことも分かる。だけど、だからってそれがいいのか。悪いのか。は分からないといけない。誰かが言ってあげないといけない。」と伝え、「今日はお母さんたちには先生は言わないから、自分で言いなさい。」と伝えました。
そして、家に帰って伝えた子、帰っても伝えなかった子、当然両方の姿がありました。(お母さま方にお伝えはし、どうだったかをあとで教えていただきました。)
正直に伝えたか。を知りたかったわけではありません。
悪いことしてしまった、先生が言ってたからちゃんと伝えなきゃ。と思うこと。
悪いことしてしまった、言ったらお母さんに怒られるかな。言わないでおこう。と思うこと。どちらも予想される姿です。
本当のこと言ったら親は安心しますね。逆に言わないと心配になりますね。
が、言えないこともあります。それだけいけないことをしてしまったという自覚があることが大切なことです。それはどちらにもあることだと思います。
もしかしたら、単純に言わないでおこう。と思った子も中にはいるかもしれません。が、自分のことだけでなく、みんなでのことでどうしたらよかったか。ということは心の中にあります。
これからも、うそ?!ほんと?!ではなくて、その先にある心の中を考え、受け止めていくことを大切にしてくださいね。
次の日から、子どもたち同士の声かけや伝え合いが増えています。直後ですからね・・・。忘れたら、思い出す。積み重ね、積み重ねです。