現在、教会学校は緊急事態宣言下にあるため保育日となっていません。6月はまた検討していきます。
そのなかでも、毎週礼拝堂に集まってくださることに心より感謝いたします。
幼稚園児だけでなく、小学生、中学生も足を運んでくれる姿があります。
先日、卒園生がやってきてこんな話をしてくれました。
「せんせい。このあいだがっこうのせんせいにおこられちゃったんだよね。」
「だけど、どうしておこられたのかがわからないんだ。」ということでした。
その時は「そんだったんだ。わからないのはいやだよね。」そう答えることが精一杯でした。
A君が帰ったあとにどう伝えてあげたらよかったのだろうか。自問自答しながら過ごしました。
と同時に、そのことを伝えに来てくれたことが心から嬉しく思いました。
大人になると理不尽なことがたくさんあります。もちろん子どもたちも経験していくことでしょう。が、今あえてそのことを伝える必要があるでしょうか。経験する必要があるでしょうか。
色々な状況があると思います。その様子を一番近くで先生が見ていてのことだったかもしれません。やってはいけないことをしたのであれば怒られることは当然です。しかし、そうする理由が必ずあったはずなのです。
決して小学校の先生を否定しているわけではありません。
そこが分かっていればA君も素直に受け止めて、反省することはできたのではないかと思ってしまうのです。
幼稚園では、悪いことをしたら「あやまりなさい。」という伝え方はしません。悪いことってひとり一人違いますし、どうしてそうしてしまったのか、どうしたらよかったか、これからどうするか。そんな流れで歩みを進めていきます。そしてその積み重ねをずっとずっと行っていきます。
幼児期の3年間で小さな社会で過ごす術を身に付けていきますが、そこに執着せずに臨機応変に対応できる子どもたちに育ってほしいと願います。