今日は、教育講演会の2回目が行われました。会場、オンラインと合わせて約30名の方がご参加してくださいました。
今日の講演テーマは「子育ての本質について」でした。
子育てについて「こうするべき」「これはしてはダメ」といったハウツーやノウハウの情報が溢れている現代だからこそ、子育ての本質を見失ってしまいやすいものです。子育てで本当に大切なことは、しつけやマナー学校の成績など目に見える分かりやすいものではなく、人との繋がりや心の安定など目に見えないものなのではないでしょうか?子育ての本質について「子育ては不完全でよい」という観点からお話をしてくださいました。
幼稚園が保護者全体会等でお伝えさせていただくことと重なることも多くあり、とてもあたたかいお言葉をたくさんいただきました。
何かを身につけさせる、できるようにさせることが子育てではありませんね。ひとり一人の喜びにどのように寄り添い、どのように受け止めていくのか。そこがこの幼児期には大切です。
一生懸命に取り組めば取り組むほど、子育てを楽しむことなどできません。
目の前のことにともに喜び、ともに悩み、ともにできることを積み重ねていくことをもう一度取り組んでいきませんか。
今日の講師の先生との出会いに感謝し、また機会がありましたら、今度は実際に行っている“ぐちゃぐちゃあそび”のお話もお聞きしたいですね。
コロナ禍にあって、力を注いでくださった先生。参加してくださった皆さまに心より感謝いたします。
そして、午後には、幼稚園で過ごした5年生になった卒園生8名(女児)が顔を見せてくれました。幼稚園時代に途中で海外にお引越しした友だちが戻り、ともに学校に通うようになったことを伝えに来てくれました。
なんと嬉しいことでしょう。さらに、違う小学校に通う友だちも集まって来てくれたのです。
幼稚園に来ると子どもたちの姿はあっという間に戻ります。5年生の女の子が「K先生!おんぶしてよ!」って思い切りの笑顔で伝えてくれるのです。
もちろん、おんぶしましたよ!そこには、幼稚園のときと変わらない関係が流れていたように思います。その後も幼稚園時代のお話をたくさんしてくれました。
「わたしたちさぁ、Yせんせいに、もう座ってなさい!って怒られたよね。」
「そうそう、あそこに座ってたよね!」
「なんで怒られたのか覚えてるの?」
「片付けしないでずっとあそんでたから・・・。」
「なるほど。」
年少さんだった2人が、どうしてそうだったのかまでちゃんと覚えていること。そこに感動を覚えました。そして、私たちの仕事の重要さや、やりがいを改めて感じさせてくれる時間でした。
女の子は10歳がひとつ変化の時と言われます。もちろん家では反抗期のときを過ごしているのかもしれません。しかし、幼稚園ではあの時に戻ることができる。
これからもそんな場所であり続けたいと思います。
教育講演会のお話を聞いた後の出来事でしたので喜びも倍でした!!