今日から年中組さんでは、お弁当をバンダナ大の布に包んで結ぶということに取り組んでいます。
子どもたちも初めてのことに興味をもって取り組んでくれています。今は新しい挑戦なので気持ちも向いていますが少しずつ慣れてくると嫌になったり面倒になったりする姿も出てくることと思います。
また、年少さんでは今後椅子についている個人マークを外して好きな椅子に座るようになっていきます。
ではなぜこのようなことに取り組むのでしょうか?
年中さんは包んで結ぶことができるようになるためでしょうか?
年少さんは自分で自分の椅子を覚えて座れるようになるためでしょうか?
もちろんそれぞれの目的はゼロではありません。しかし、そうです!という理由ではありません。
お弁当包みはとても難しいです。友だちが手伝ってくれるかもしれません。できないことを教師に聞いて取り組もうとするかもしれません。自分なりに取り組んでまずはやってみようとするかもしれません。偶然できたことを喜びとして持続した取り組む力につながっていくかもしれません。
そこに向かっていくために様々なひとり一人の姿があると思います。そこに向き合っていくことを大事にしていきたいのです。ですから「練習はしないでください。」とお願いしました。ですから逆に子どもたちが「できるようになりたい。」と伝えることがありましたらそこにはしっかり寄り添ってあげてくださいね。
また、年少さんもマークが外れることで座りたい場所が同じになることもあるでしょう。そこでぶつかり合うこともあるでしょう。取り合いになることもあるでしょう。座るところを決めることができないこともあるかもしれません。そこも伝え合うチャンス、お互いを知るチャンスになります。そのような状況になったときに考える機会が与えられることでしょう。そこを大事にしていきたいと思います。
何か新しいことに取り組むとき、必ずしも何かができるようになるためのもの。ということではありません。
子どもたちはこれからもたーくさんのはじめましてに出会っていきます。そこに向き合うための力を幼稚園の3年間で積み重ねているのです。