年中さん役決め

今日は年中さんのお部屋ではページェントに向けての役決めを行いました。

欠席児がなく全員でその時間を持てたことがとても嬉しく思いました。

数日前に子どもたちは、年少さんの時とは違った物語を知りました。

そして、昨日。役の中で3つやりたいなって思うものを考えてきてほしいというお話をしました。

そして、そして今日・・・。「せんせい!かんがえてきたよー!」と真っ先に伝えてくれる姿もありました。

たんぽぽさんに与えられた役は4つ。

一つひとつ自分の行いたい役に手を挙げていきました。当然、1回ですべてが決まるはずもありません。希望がない役もあったり、3人の所に5人が・・・なんていう所もありました。

さぁ、ここからがみんなでの話し合いになっていきます。

すると少しずつ時間が動き始めます。・・・「ぼく、〇〇でもいいよ。それもやりたいとおもったのだから!」と。

「えっ、〇〇くんいどうしちゃうんだ。(心の声です)」・・・「ぼくも〇〇でもいいよ。」とさらに時間が動いていきます。

どうしても、やりたい気持ちは表情を見ていたら分かります。

動いた後に「やっぱり〇〇がしたいのー!」と涙で表現してくれる様子もありました。それだけやりたいという気持ちがみんなにも伝わっていきました。

色々な思いが交錯しながら最後はみんなが「それでいいよ。」と役決めは終わります。

今日の話し合いの時間は35分くらいだったでしょうか。

四谷新生幼稚園では、ジャンケンをしたり、オーディションをしたりすることはありません。(それぞれを否定しているわけではありませんよ。それぞれに行う意味はしっかりありますので。)みんなで思いを伝え合いながらどうしたらよいかを考えていきます。年少さんもです。

3年間の中で、譲る、譲られる経験をし、思いを伝え合う経験をします。ときに涙になりながら・・・。その経験はこれからの生活の中で必ず力となって芽を出してくれると私たちは信じています。

誘導するのではなく、気持ちの伝え合いが出てくるように、深まっていくように橋渡しや進行をしていきます。これからも大切にすることは変わりません。何度も同じことを繰り返しながら積み重なっていくことを大切にしていきたいと思います。