「せんせい!だんすやろうよ!」

今週の保育も終わりました。今週は雨や曇り、晴れ間と様々な天気を神さまが与えてくださいました。

運動会が終わっても運動会は続いていますよ。

年中さんのA君は運動会が始まる前から、「ぼくはおどらないよ。はしるのもいやなんだよねー。」と伝えてくれる姿がありました。

「うん、いいよ。」

「やらなくてもいいけれど、みんなといっしょにはいてね。」そんな会話を交わしてきました。

走ることは順番がくると自然と走りに参加する様子がありました。楽しかったのですね♪

ダンスは、初めは立っているだけ(教師の隣で)、次には「ぼく、ぴーすだけやるね。」次には「ぼく、ぱんぱんだけやるね。」と少しずつ変化していきました。

そして、運動会当日は、「ぼく、きょうはぴーすとぱんぱんやるね!」でした。

お母さまには、毎日の様子をお伝えさせていただきながらAくんのちょっとずつの前進を見守ってきました。

そんなAくんが、今日、「せんせい!だんすやろうよ!」と・・・。

このチャンスは見逃すわけにはいきません・・・すぐに園庭に音楽を用意し、ダンスの始まりです♪

すると・・・はじめから終わりまで。それはそれは最高の笑顔で踊ってくれました!!さらにさらに・・・年少さん、年長さんのもやる!と3曲すべてを踊り切りました!!!

他のクラスのダンスもしっかりA君の心の中では踊られて、楽しんでいたのですね。

A君が自分で前へと進んだ瞬間でした。とてもとても嬉しかったです。

ついつい、結果に対しての「よかったね!」「すごいね!」を求めてしまいますが、A君にとっては、今日が【運動会】だったのです。

A君が表現することを嫌いになるのではなくてよかった!です!これからもそんな運動会でありたいです。そして、そのようなことを大事にできる幼稚園でありたいと思います。