お芋ほり遠足を終え、大きなお芋を掘ったことや楽しかったことが子どもたちの声として聞こえています。これから、収穫感謝祭・バザー・クリスマスと歩みを続けていきますが、2学期の子どもたちの成長とともに私たち大人が気をつけることを1つ述べたいと思います。
ほめるときはほめ、叱るべきは叱るで構いませんが、それを人との比較で言うことは絶対にいけません。大人が子どもを「ほめる」「叱る」だけでなく、大人同士の話し合いでも、比較でものを言うのは、特に否定的なことを言うときには、さらによくありません。相手に屈辱感を与えます。
たとえば、夫が妻に希望があり、「こういうことを、こうしてくれるといいね。」と、ただそれだけ言うのはかまいません。妻から夫への場合も結構です。ところが、「どこどこの奥さんは、ちゃんとこうなさるそうだよ。」と言われたら、カチンときますね。この言い方は、本当にいけません。自尊心を傷つけます。
比較で相手を見ることは、互いに不幸です。比較の概念が入ると、相手を傷つけることになります。学校や塾など、子どもが生きる社会では、どうしても競争原理と比較の視点が刷り込まれてしまいますので、家庭のなかでは、意識的に「比較しない」のがいいと思います。ダメなことは「ダメ」と言う。よいこと、立派なことなら「立派だね」と言う。「みんなよりできてよかったね」ではないのです。こういう考え方は、とても大切です。子どもが、優越感・劣等感を持たないように、親は気をつけてあげてほしいと思います。 (ほめる・叱るがうまくいかないときに読む本より抜粋)
子どもたちは、ほめられる=良いこと。怒られること=悪いこと。と思います。その子にとってできないことをやりなさいと言われるほど苦痛なことはありません。他ができていることでも、ではその子がどのようにしていくことでできるようになっていくのかを考えていくことを大切にしていきましょう。