男の子たちが汗をかきながら一生懸命に取り組むあそびのひとつです。
昔は、園でも園外でも見られていたあそびです。
しかし、最近は「たたかうのは・・・。」と敬遠されるあそびのひとつとなっているのが現状です。
では、なぜそうなっていってしまったのでしょうか。家庭の考え方が昔とは違うこと、怪我をさせてしまった側の責任にも視点が当てられる時代となっていること、などが挙げられます。
が、子どもたちは本能でたたかいごっこに取り組みます。そこに気をつけてなんていう気持ちはありません。それがたたかいごっこなのだと思います。
戦いごっこを通して、子どもたちは手加減を学びます、痛さを知ります、相手の気持ちを知ります、ぶつかり合うことを知ります、仲直りする方法を知ります、勝つ喜びを知ります、負ける悔しさを知ります。
年少さんはただただ自分の気持ちのみを持って戦います。年中さんは、相手に自分の気持ちを伝えながらも力いっぱいに戦います。年長さんは教師には力いっぱい、異年齢児には手加減しながら戦います。
各年齢ごとにしっかり階段を上りながら幼稚園生活3年間の中で大切なことを身につけていくのです。
なんでもかんでもが良いと言っているのではありません。私たちも怪我には十分配慮していきます。しっかり間に入っていきます。
年少さんには全て負ける気持ちで向き合います。年中さんには3回に1回は勝つ気持ちで向き合います。年長さんには本気で向き合います。
今だからこそ、幼稚園時代に大切なことがたくさんあります。
その一つが“たたかいごっこ”であると思います。