子どもたちは本当に素直な心の持ち主です。
嬉しいこと、嫌なこと、やりたいことなどを直球で伝えてくれます。それが子どもの自然な姿です。
「〇〇せんせい!だいすき!」その言葉が私たちのどれだけの力になるでしょうか。
嫌なことは心から嫌なのです。心から泣いているのです。反対に、嬉しいことは心から嬉しいのです。心からやってほしいことなのです。その気持ちにちょっとこたえてあげる。ここが大切です。
例えば“抱っこ”。1回抱っこするのに30分、1時間。かかりますか?時間にして2、3分ですね。「もう重いから。」「もうだっこなんてカッコ悪いよ!」そんな言葉がとっさに出てきてはないでしょうか。もちろん、中学生になっても、高校生になっても言っていたらそれは・・・。かもしれませんが、まだまだ3歳~5歳の子どもたちですよ。言葉はいらないのです、子どもたちにとって、“抱っこ”してもらうだけで解決してしまうことがたくさんあるのです。それは大人が分からない部分です。
しばらく、Mちゃんと次の日の抱っこの約束をすることが続いています。それが私の喜び、楽しみのひとつとなっています。Mちゃんの気持ち。表情。全てが私の力となります。ちょっと待つ時間が長くなると「せんせい。おぼえてるよねー。」と声をかけてくれます。
その思いを持って幼稚園に来てくれることも喜びですし、生活の中で私が困っていたりすると真っ先に来てくれるのもMちゃんです。自然と支え合うことができること。喜びです。
以前のブログにも同じようなことを書かせていただきました。2学期も終わりを迎えます。特に年長さんは小学校が決まり、ランドセルが届くご家庭も多くなってくることでしょう。小学生になる準備とは・・・なんでしょうか。ランドセル、制服、体操着・・・。など目に見える準備はしてください。大切なのは心の準備です。と言っても「小学生になる心の準備」ではなく、そこに向かっていくための「蓄えの準備」です。子どもたちは言葉に出し、小学校への気持ちを伝える機会も多くなっていきます。そこに、さらに上乗せするのではなく、今の子どもたちの成長や思いに沿った寄り添いを大切にしてあげましょう。子どもたちからの「だっこして!」はもちろん、お父さん、お母さんからの「抱っこさせて!」をたくさん増やしてあげてくださいね。