主体性を育むには・・・。

新年度が始まり約2カ月半。縦割り保育も経験し少しずつ子どもたちにも余裕が感じられるようになってきました。保護者の皆さまもそうでしょうか?

年少の保護者の皆さまは初めての園生活に“だいじょうぶだろうか?”という思いが大きかったことと思います。年中の保護者の皆さまは園生活2年目ということもあり少し余裕を持って子どもたちを送りだすことができたことと思います。そして、年長の保護者の皆さまは“年長児”ということで今までとは違いお子様に求めることが多くなったと思います。

さて、1学期も1カ月となりました。今後の子どもたちの成長が本当に楽しみです。では日々どんなことを大切に過ごしていくことが良いのでしょうか。

その一つは『子どもは過保護に育てましょう』ということです。言葉だけを聞くとえっと思うかもしれません。「過保護」と「過干渉」という言葉があります。ある精神科医はこの二つを“似たようなもの”と考えている人が多いが、全然違う。と言いました。「過保護」とは、「子どもの望むことをやってあげること」だと。子どもには親にしてほしいことがたくさんあります。その願いすべてかなえてあげて、さらにそれ以上に子どもの望むことをしてあげることを「過保護」だと言いました。しかし、実際には不可能です。親だって忙しく「ちょっと待ってね。」「明日にしようね。」ということ必ずありますから。しかし、もしも可能ならばやってあげて構わないのです。なぜなら、「絶対に保護してもらえる」「守ってくれる人がいる」と思うと、安心して伸び伸びとふるまうことができるからです。

親に保護されて初めて安心感が生まれ、チャレンジ精神が生まれることにつながっていくのです。

今、家庭で怒ってばかりのお母さん。要求ばかりのお母さん。何にも聞いてくれない、と思っているお母さん。子どもたちがして欲しいと思うことを是非先にやってあげてみてください。必ずお互いに分かりあえる時間が増えていくことと思います。これは年齢関係なく幼児期に大切なことです。保護者の皆さまもお子様とともに母として成長していきましょう。