今日は教育講演会が行われました。ご参加くださった皆さまに感謝いたします。
子どもたちには様々な個性があります。そのとらえ方一つで今後の成長の見守り方は大きく変わっていきます。今日のお話を通して一つでも思ったことがありましたら実践してみてください。
「個性」とは、その人個人の身の内にある“性質”ということであって、周りの人がつけたり、はずしたりできるものではありません。
以下は、今日お話しさせていただいたなかの一部ですが、知る機会となっていただけましたら幸いです。
◎男の子の年齢別の道のり
0歳:まだまだ天使。かわいい赤ちゃん時代。
1歳~2歳:色々なことに挑戦したい
3歳~4歳:空想と現実を行ったり来たり
5歳~6歳:友だち大好き!集団あそびが増える
7歳~8歳:やんちゃな幼児も元気な小学生に変身
9歳~12歳:いちばん活発になるギャングエイジ
0歳・・・見た目も行動も男女の違いは感じられない時期。体の中ではすでに男性ホルモンが分泌されていて、男の子らしい行動の兆候が見られるものの、「まあ、気のせいか」というレベルにとどまっている。
1歳~2歳・・・歩けるようになり、目を離すと、家具の隙間に入ったり、ベランダ、玄関など行ってほしくないところにいく。土を口に入れたり、ほこりであそんでいたり振り回す行動が出てくる。さらに、「いやだ!」「自分で!」が出てきて早くも反抗期のスタート。その結果、暴れまわり、大泣きします。色々なことに挑戦したい時期。親はとにかく我慢。
3歳~4歳・・・ダンゴムシ集め、おもちゃの陳列など、男の子らしい行動が炸裂。頭の中では空想の世界が広がり、その主人公になっている僕。好きなこと、やりたいことなど、なんでも思い通りになる世界が広がっている。けれど、空想の時間が終わると途端に心細くなって、お母さんにベタベタと甘えることも。
5歳~6歳・・・友だちの存在を意識し始め、社会性が芽生える時期。大好きな友だち、いつも一緒の仲間という存在がとても大切になってくる。行動範囲は広がるが、興味内容はほぼ変わらない。棒を持てば振り回し、おもちゃは何でも戦いの武器になる。トラブルも増える時期。
7歳~8歳・・・いつもふざけてばかりで、小学生になれるの?と親を不安にさせていた子ほど、意外に学校生活を楽しんでいる傾向が。幼稚園時代にいっぱいあそんでやんちゃしてきた子どもは、小学校でも大丈夫。いきいきと生活を楽しみ、大事な時には先生の話を聞いて楽しく勉強もできる。
9歳~12歳・・・学年が上がり少しは落ち着くかな?と思いきや、おバカぶりに拍車がかかる子も少なくない。この時期はいわゆるギャングエイジで、仲間と群れてあそぶことが楽しくてしょうがない。母親とは少し距離を置いたり、隠しごとをするようになるが、距離を置いて見守ることが大切。
◎女の子の年齢別の道のり
0歳:まだまだ天使。かわいい赤ちゃん時代。
1歳~2歳:動き出して目が離せない
3歳~4歳:おしゃべりが達者に
5歳~6歳:ちょっとおませなことも
7歳~8歳:小さなママ出現
9歳~12歳:思春期の入口
0歳・・・見た目も行動も男女の違いは感じられない時期。生まれた時からやわらかくて、いい匂いがする。
1歳~2歳・・・行動は男の子ににているが、早くもスプーンを使って食べることができるようになる。親の表情を見て行動したり、周りの友だちをじっと観察したりする女の子っぽい一面が。早い子はおしゃべりも始める。
3歳~4歳・・・言葉がしっかりしてきて、集団生活などで友だちとのやりとりが増える時期。ままごとなど役割を決めたあそびが盛んに。好みがはっきりしてきて、ピアノやバレエなどの習いごとにも興味がでてくる。
5歳~6歳・・・服の好みがますますはっきりしてきて、母親としては大変なことも。トランプやカルタなど、ルールあるあそびを親や友だちと楽しむことができる。文字に興味を持って読んだり書いたりするのも早い。
7歳~8歳・・・母親の真似をして小うるさくなるなど、父親から見ると「小さいお母さん」状態に。早くも反抗期が始まり、母親とのぶつかり合いが激しくなる場合もこの時期。完全に男の子よりも強気な姿。
9歳~12歳・・・男子よりも発育の早い女の子。思春期が始まり第二次成長が現れる。些細なことでイライラしたり、親に隠しごとをしたり、友だち関係のことで悩んだり・・・。自分でもよくわからないモヤモヤを抱えていることも。11歳からは特に大抵の子が生理が始まり、さらに変化が深まる。体の変化に心がついていかず、自分の外見を気にしたり、イライラして親に当たったりすることも。友だち関係がさらに複雑になってきたり、勉強が難しくなったりと悩みも多くなる。
これからも、ひとり一人の成長をゆっくり見守っていきましょう。よろしくお願いいたします。